BJPクローラー
2026年7月28日 10:45
タイの労働相は7月27日、海外で不法就労するタイ人、通称「ピーノーイ(小さなお化け)」に向けて異例の警告を発した。「不法滞在のまま海外で死亡した場合、政府にできるのは遺体を故国へ送り返すことだけだ」と述べた。
「ピーノーイ」は、観光ビザなどで入国してそのまま働くタイ人不法就労者を指す俗語で、韓国や日本などで長年問題となってきた。正規の労働許可を持たないため、労災や医療保険の保護を受けられず、賃金未払いや劣悪な労働環境に置かれても訴え出ることすら難しい。
労働相は、不法就労者が海外で事故や病気で命を落とすケースが後を絶たない現状を踏まえ、「合法的な労働者であれば、補償や保険、権利保護のすべてを政府が支援できる。しかし不法就労者にはその手段がない。死亡時に遺体の搬送を手伝うのが精一杯だ」と訴えた。
タイ人の出稼ぎ先としては韓国が最大で、日本も技能実習や特定技能の枠組みで受け入れが拡大している。一方、日本では今月、福岡空港で覚醒剤の運び屋として逮捕されるタイ人が出るなど、海外でトラブルに巻き込まれるケースも相次いで報じられている。
労働省は今後、出稼ぎ希望者向けの相談窓口や正規派遣制度の周知を強化する方針も示しており、「知らなかった」では済まされない時代に入りつつある。
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