タイ証券取引所(SET)は、上場企業(PLC)、信託、投資信託の監督および情報開示に関する規則を大幅に改定すると発表しました。これは、Backdoor Listing(裏口上場)の抜け穴を塞ぎ、財務リスクの開示を厳格化し、株主構成の変更を毎月監視することで、透明性を向上させ、投資家が「十分かつタイムリーな」情報を確実に受け取れるようにすることを目的としています。この新規則は、関係者からの意見聴取と証券取引委員会(SEC)の承認を経て、2026年7月1日より施行されます。
- Backdoor Listingの厳格化:形式だけでなく「取引の実質」を重視し、資産の取得規模、支配権の変更、役員構成の50%以上の変更、既存株主の持ち株比率が50%を下回る場合などが対象となります。
- 主要株主の月次開示と財務リスクの禁止:重要な変更(持ち株比率が5%変動した場合など)がある場合、PLCは毎月株主名簿を開示する必要があります。また、資産の減損、信用損失、返還されない保証金など、財務状況にリスクがある項目は財務諸表提出時に開示し、問題解決まで四半期ごとに進捗を報告しなければなりません。
- Cash Companyの抜け穴対策:事業実体のない「Cash Company」(主に現金を保有する企業)に対する評価基準を、資産売却のみに限定せず「全体的な財務状況」で判断するよう変更します。
- 警告マークの適用迅速化:規則違反(CC)や浮動株比率不足(CF)の警告マークの適用は、情報開示義務発生日を起点とし、企業が情報開示を遅らせて対応期間を稼ぐことを防ぎます。
- 新規上場企業の浮動株規制強化:資本金100億バーツ以上の新規上場企業に対する浮動株(Free Float)分散期間の猶予が廃止されます。上場直後に浮動株比率が基準を下回った場合、即座に不適格とみなされます。
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