BJPクローラー
2026年7月30日 22:05
タイ陸運局(DLT)が7月30日、ガソリンエンジンの三輪タクシー「トゥクトゥク」がバンコク都心部へ乗り入れることを禁じる省令案を公表し、パブリックコメントの受付を開始した。ただし電気自動車(EV)仕様のトゥクトゥクは対象外とする。
規制の対象区域は、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)をはじめとする王室関連寺院や国の重要な史跡が集中するバンコク内側エリアだ。陸運局が理由に挙げるのは、騒音と大気汚染の管理だ。歴史的建造物が並ぶ区域を「規制ゾーン」に指定し、内燃機関の三輪タクシーを締め出すことで、環境負荷を抑える狙いがある。
問題は、既存のトゥクトゥク運転手がEV車両に乗り換えられるかどうかだ。トゥクトゥクの多くは個人所有か小規模事業者による運営で、車両の買い替えは重い負担になる。充電インフラの整備も課題として残る。支援策なしに規制だけが先行すれば、生活の糧を失う運転手が出る。
観光への影響も懸念される。日本人を含む外国人観光客にとって、トゥクトゥクは「タイらしさ」の象徴だ。王宮エリアで乗れなくなるとすれば、旅行体験の一部が変わることになる。
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